エキサイト20周年企画第三弾|子どものなりたい職業を調べてきた!

子どものなりたい職業を調べてきた!

20周年を迎えたエキサイト株式会社が運営する、ママメディア「ウーマンエキサイト」では、20年前にはなかった現代の「子どものなりたい職業」を探るべく、子どもの習いごとやゲーム、仕事体験を展開している企業にお話を伺ってきました。

実際に「日本FP協会」が発表した2016年度の「子どもがなりたい職業ランキング」を見てみると、20年前の職業ランキングには見られなかった職業が登場しています。例えば、男の子の4位には「ゲーム製作関連」、14位には「YouTuber」がランクイン。女の子の8位には「ファッション関連(デザイナー等)」や16位にはここ数年でフォーカスされている「声優」などが登場しています。

2016年度「将来なりたい職業」ランキング

このランキングを見たママたちからは「多様性があると言っても、AIで仕事がなくなるかもしれない」「うちの子は将来『YouTuber』になりたいと言っているけど、応援していいのかわからない」「やりがいのある仕事をしてほしい」など、さまざまな意見があるでしょう。未来を担う子どもたちの職業はどう変化しているのか、早速ご覧ください。

取材1 なりたい職業にランクイン! YouTuber教室に行ってきた
取材2 時代によって職業が変わる「人生ゲーム」の最新版の職業とは?
取材3 仕事体験できる、「カンドゥー」にはどんな職業があるの?

 

■取材1 なりたい職業にランクイン! YouTuber教室に行ってきた

最初にお話を聞きに訪れたのは、YouTuberになってみたい!と思う小学生を対象に、動画の撮り方や表現力を教えてくれる教室「YouTuber Academy」を運営する株式会社FULMAさんの小島さん。

前述の通り、「子どもがなりたい職業ランキング」の上位に食い込むほどの人気の「YouTuber」ですが、実際のところママたちの中では、賛否両論だそう……。もし自分の子どもが「YouTuber」になりたいと言ったら、みなさんはどう思われるでしょうか?

 「YouTuber Academy」を運営する株式会社FULMAさんの小島さん
「YouTuber Academy」を運営する株式会社FULMAさんの小島さん

――本日はよろしくお願いします! 早速ですが、「YouTuber Academy」には賛否両論あると耳にしたんですが本当ですか?

小島さん:はい、そうなんです。SNSで「YouTuber Academy」の話題が上がる度に、ネガティブなお声も届いておりまして、賛否両論があることは、身に染みて存じています。

――確かに、自分の子どもがYouTuberになりたいと言ったら、戸惑うパパ・ママは多いかもしれません。「YouTuber Academy」は、YouTuberになりたいという子どもの夢を形にするということでしたが、要するに塾とか養成講座なんですか?

小島さん:いいえ、そうではないんです。私たちは、子どもたちがYouTuberに職業としてなることを目的としてはいません。子どもたちが“やりたい”という気持ちを実現できる場所として考えています。

子どもたちにとっては、“野球をやりたい”も“YouTubeに投稿してみたい”も一緒なんです。あくまで、私たちは、YouTuberになる過程の中にある学びを大事にして、それを体験してもらいたいなという趣旨でやっています。

子どもたちにとってはカメランの前で話すのも新鮮
子どもたちにとってはカメランの前で話すのも新鮮

――なるほど! 子どもたちの背中を押してあげているってことですね。

小島さん:そうなんです、ここではYouTuberになれる体験はできるのですが、一番大事にしているのは、教育として学べるということ。ITリテラシーや、伝える力など、普段の生活でも活かせるような学びを大切にして、ワークショップをやっています。例えばYouTuberの鉄板ネタ”メントスコーラ”(コーラにメントスを入れると泡が出る)に挑戦すべく、科学の仕組みを理解したり、iPadの魅力を伝えるべく、iPadでどんなことができるのかを研究したり…。その後、子どもたちが自らプレゼンし、動画を撮影します。

実際に、はじめは不安そうだった親御さんも、ワークショップに来ていただき、子どもが作った動画を見てもらうと、みなさんの表情が笑顔に変わるんですよ。

小島さん曰く、「YouTuber Academy」は子どもの夢を叶える場所だそう
小島さん曰く、「YouTuber Academy」は子どもの夢を叶える場所だそう

――なるほど、かなり本格的! そして、企画力やプレゼンテーション能力が身につきそうですね。

小島さん:そうなんです。「何かを作りたい、発信したい」という発想を子どものころから持つことはとても良いことだと私たちは考えています。

また、子どもたちの興味関心があることを、応援できる社会になったらいいなと思います。今後YouTubeのような新しいツールは、これからもっと出てくると思います。しかし、そのツールが“よくわからないから”という理由で否定されてしまっては、これからの未来を担う子どもたちが新しいことに挑戦できないんじゃないかと思います。その子たちの可能性を潰さないであげる社会であって欲しいですね。

取材協力 YouTuber Academy
http://youtuber-academy.jp/

 

■時代によって職業が変わる「人生ゲーム」の最新版とは?

次に訪れたのは、日本人の誰もが知っていると言っても過言ではない、あの「人生ゲーム」を販売・展開するタカラトミーさん。

(左)企画担当の池田さん、(右)広報担当の岡さん
(左)企画担当の池田さん、(右)広報担当の岡さん

ルーレットの目によって人生の道筋=住む場所や“職業”の進路を進んでいくというゲーム。現在スタンダード版7代目の「人生ゲーム」が出たということで、お話を伺いに行ってきました。

――早速ですが、人生ゲームはプレイする上で何の職業に就くかが重要になってきますよね。

池田さん:そうですね。現実の世界と同じく、人生ゲームにおいても職業に重きを置いています。そもそも、人生ゲームはスタートの時点でルートが分かれていて、ビジネス職コースと専門職コースのどっちのコースに行くかを必ず決めるところから始まります。ビジネス職に進むと必ず職業には就けますが、給料の上がり幅が少なかったりして……。また専門職コースに行くと、幅広い専門職に就ける可能性があるのですが、どこのマスにも止まらないと、フリーターになります。

みなさんだったらどちらを選びますか?
みなさんだったらどちらを選びますか?

このように、人生ゲームでは、職業に就いてからが人生のスタートと考えている節があります。これから大人になっていく中、自分が選ぶ職業はとても重要だよ、と。就いた職業によって、自分の人生が変わってしまいますからね。

特に人生ゲームは家族でやっていただくことをメインに捉えているので(運要素が強いから、親子でも対等に遊べる)、ご家族で一緒にやっていただいてお子さまと一緒に「分岐」を選んでみても良いかもしれません。「ビジネスコースに行くんだ!」なんて、お子さんの意外な反応が見られるかもしれません。

――ちなみに人生ゲームにはどんな職業がありますか?

岡さん:スタンダードモデルでは最新版の7代目になってから、ランクアップ要素が追加されて職業が増えているのですが……。今は売れっ子声優や、ブランド農家など合計 31種類の職業があります。

例えば人気カフェオーナーであれば、三ツ星パティシエにランクアップが可能。先生から校長になっても公務員なので給料がそこまで変わらないというリアルな設定も
例えば人気カフェオーナーであれば、三ツ星パティシエにランクアップが可能。先生から校長になっても公務員なので給料がそこまで変わらないというリアルな設定も

――人生ゲームに出てくる職業はどうやって選んでいますか?

池田さん:まずはその時々の人気の職業ですね。人生ゲームではお子さまも遊びますので、子どもたちがなりたいと言われている職業を中心に選びます。

ただ、当たり前のものばかりあっても面白くないので、最新版の人生ゲームには、キャリアアップシステムを入れて、多様化している社会に合わせて作っています。しかし、スタンダード版は、約7、8年ごとにリニューアルするので、10年後に全くなくなっている職業を選んでもダメなんです。今はブレイクしているけども、数年後はどうなっているかわからなそうなものはあまり選ばないようにしています。

――普遍的だけど、トレンドを抑えるって難しいですね。となると、本当の僕らの人生も、このような“なくならない仕事”を目指していくのが良いのかもしれないですね。AIで仕事がなくなるとか言われてますから……。

職業もそうだが、コマもトレンドを押さえているものが多い
職業もそうだが、コマもトレンドを押さえているものが多い

池田さん:そうですね、人生ゲームにある仕事は、AIではできない仕事が多いかもしれません。ちなみにサラリーマンだと安定はしているけど、それほど儲かりません。専門職だと、リスクはあるけど、キャリアアップをすればすごく儲かります。それは現実と近いものがあるのではないかと思っています。そうなると、小学生のころに人生ゲームをプレイして、大きな夢を持つのも大事なことではないかと思います。特に今はスマホを持つ人が増えて、コミュニケーションが希薄になっているからこそ、家族で出来るボードゲームを楽しんでほしいですね。

■取材協力 タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei/

 

■仕事体験できる、「カンドゥー」にはどんな仕事があるの?

最後に向かったのは、仕事体験ができるテーマパークの「カンドゥー」さん。子どもたちがあこがれの人に変身できることもあって、全国からここに訪れる人がいるほど人気があるんだそう。お話を聞かせてくれたのは、ご自身も3人のお子さんがいるカンドゥーの安武さんです。

日本で一つしかない「カンドゥー」は千葉県の幕張にあります
日本で一つしかない「カンドゥー」は千葉県の幕張にあります

――カンドゥーではどんな仕事体験ができますか?

安武さん:パイロットをはじめ、建築士、新聞記者、モデル、歯科医など、あこがれの仕事を体験することができます。本物さながらのコスチュームを着て体験できるのも人気の秘密なんです。親子3世代でお楽しみいただけるテーマパークです。実はカンドゥーは物語の街という設定なので、魔法使いもあるし、勇者も存在しています。

――仕事体験をすると、子どもたちにどんな影響が見られますか?

安武さん:カンドゥーに来ていただいて、お子さまたちには世の中にいろんな仕事があるということを知ってくれているように思います。例えば、来る前はパイロットに憧れていても、カフェ店員を体験してみたら“こっちもおもしろいかも”って気づくこともあるんです。これって自分にあっているかもと。

憧れのパイロットもまずは体験することから
憧れのパイロットもまずは体験することから

また、大人になって万が一挫折してしまった時も、子どものころのカンドゥーでの仕事体験を通じ、多くの選択肢があるということを思い出してくださるといいなとも思っています。

また、社会について、正しい知識を身につけるというところも学んでほしいですね。働くとは何か、給料とは何か、生きるってそもそも何っていうところとか。そういった、将来未来につながる価値の第一歩を、ここで身につけていただければと思います。

――しかも、子どもたちが自ら考えて“仕事”をするんですよね?

安武さん:そうなんです。銀だこの店員も、カフェの店員も、自分で「どんなたこ焼きが良いのか」、「どんなコーヒーが美味しいのか」を考えてもらっています。ただ言われてやるということではなくて、自分の力で考えてもらいたいなと思っています。たとえば、仕事体験の予約機は、お子さま(体験者)ご自身でないと予約できないルールにさせて頂いており、保護者さまの代理予約は禁止しています。

――すごい! それは徹底されてますね。

安武さん:お子さまがしたいものを優先的にしてもらおうと思っています。お子さまの人生は、自分自身で考えて、悩みながらも何がやりたいかを決めて頂きたいと思っています。結果、後悔することも学びのひとつだと思うんです。

ここでは好きな色のボールペンを作ることができる
ここでは好きな色のボールペンを作ることができる

――子どもがなりたい仕事を選ぶ基準はどんなところにあると思いますか?

安武さん:やはり、お子さま自身が絵本の中や出かけた先で出会ったことのある身近な仕事が、なりたい仕事になってくるのかなと思います。テレビや旅行先などで目にしたことのある、パイロットなどは憧れの対象になりやすく、理解しやすい。だから自然と人気が出ているように感じます。

だからこそ、さまざまな仕事に触れることで、お子さまたちには夢を持っていてもらいたいと思います。もちろん、大人の方もカンドゥーにお越し頂き、お子さま達自身の考え方など、新たな発見をして頂き、新たに夢をもって頂けるようなお子さま場所であり続けたいと考えています。

取材協力 カンドゥー
https://www.kandu.co.jp/

■子どものなりたい職業は無限大

職業にゆかりのある3つの企業へお話を聞いてきましたが、みなさまいかがでしたでしょうか。

企画力や発想力が必要な世の中に対し、今のうちから養わせるのもよし、多様化という社会の中、人生ゲームのようにキャリアアップを狙ってもよし、大人も子どもも夢を持って、平和な世の中を目指すのもよし……。どれをとっても、子どもたちのためになることばかりでした。

大人はどんな仕事が世の中に増えていったのかを知っていますが、子どもの夢は街中で見る身近な仕事や、両親の職業などが多くを占めています。ゆえに、憧れる職業はそこまで変化しておらず、「YouTuber」や「ゲームクリエーター」がランクインをしていても、それは新しいものだから、大人の目線でやたら目立ってしまうということだけなのかもしれません。

とはいえ、子どもが夢や希望を持っていたら、それを応援するだけで世界はパッと広がるはず。今は世界を知れる場所、教えてくれる場所が昔に比べて増えているので、子どもたちの夢がどんどん広がっていくといいですね。
(イラスト:ery 取材/文/カメラ:長橋諒)

〜ウーマンエキサイト編集部より〜

エキサイト20周年記念コンテンツをご覧いただいたみなさま、また、取材にご協力頂きました企業のみなさま、この度は誠にありがとうございました。

「子どもたちがなりたい職業」は、きっと今、育児や仕事に励むママたちにとって、未来の楽しみの一つなのではないかと思います。

「この子はどんな職業に就くのかな」「何になりたいって言うのかな」。
そんなワクワクする思いを胸に、読んでいただけたならばうれしい限りです。

“愛あるセレクトをしたいママのみかた”をコンセプトにしているウェブメディア「ウーマンエキサイト」では、子育ての方法、食事の作り方、ライフスタイルにておいて、「なんとなく」ではなく、「愛情を持って接したい」というママたちに向けたコンテンツを展開しています。

また、公共の場で泣いてしまった赤ちゃんを温かく見守ろう、と始めた「WEラブ赤ちゃん」プロジェクトには、赤ちゃんへの温かい投稿メッセージが3000件以上も集まり、ママたちが子育てをポジティブに楽しめるようなコミュニケーションが生まれています。

「ウーマンエキサイト」は、これからも日々迷いながらも頑張っているママたちを応援すべく、さまざまなコンテンツを展開していきますので、またご覧いただけたらうれしいです。

バナー:伊藤忠商事